オジン機長 その3 ラグビー その3

 ラグビーW杯 その3

 スコットランドと日本のラグビー対戦は面白かった。

 19時45分 横浜ラグビー場からのラグビーの放送に、くぎ付けとなる。

 試合開始後、日本は直ぐに相手にトライを許してしまう。

 ああ、駄目か、4年前の様にぼろくそに負けてしまうのかな。

 ところが、その後日本の反撃が始まった。

続けて、日本が2トライ。

 信じられない。 頑張れ。

 前半終了間際、おまけの福岡の独走トライ。

 ヤッター、いけるぞ。

 後半は、冷蔵庫で冷やしておいた、ワインを飲みながら、のテレビ観戦だった。

 後半スコットランドも必死に追い上げる。

 日本は、引き分けでも、決勝リーグに進めるなどと、テレビのアナウンサーが解説する。

 余計なことを言うな。黙れ、応援しろ。

 結果、かって1勝10敗のスコットランドに、日本チームは勝利した。

 万歳、さっき開けたワインは、空になる。

 よかった、良かった、選手の努力にやっと花が咲いた。

 4年前のW杯で日本が世界の強豪南アフリカに勝利した時は、世界のラグビーフアンはびっくりした。

 それまでは、日本のラグビーは世界での大会では,勝ったことがあまりなかったからだ。

 4年前の監督、エデイジョーンズ氏は、おばあさんが日本人、妻も日本人。

 日本人の性格を研究して、徹底した選手、管理をする。

朝昼晩、練習、練習

試合があった日も、試合の後に練習をさせた。 結果、南アフリカに勝利した。

今度の監督は、ニュージランドのジョセフ氏。

 徹底した、練習の他に、チームプレイを仕込む。

 リーチ主将の他に、各ブロックごとに、副キャプテンを指名する。

 合宿中もブロックごとに宿泊する。

 監督からの指示はリーチ,副キャプテンに伝える。

 つまり、ブロック毎の、各人、個人、個人に自分で考えることを教えた。

 チームは家族の様に仲良くなる。

 チームワークのトライ。

 走るのが遅い、スクラムの1番、稲垣のトライは見事であった。

 7年間も試合をして初めての稲垣のトライ。

 本人は泣くほどうれしいだろう。

 日本は、世界で一番スクラムの強いアイルランドにも、スクラムは負けなかった。

 スクラムで1cm相手に押し勝つことは、大変なことなのだ。

 相手に、スクラムが押し勝つことで、次の攻撃のスピードが速くなり、相手を攻めることが出来る。

 目立たないスクラム、前3人。

 死ぬほど練習したことだろう。3人とも耳がつぶれている。 2番は首の骨の手術をした。

 相手にお対するタックルも素晴らしかった。

大きな相手に左右から二人で抱きつく、タックル。

 ボールを持った相手は動きを封じられ前に進めない。

 タックルした選手は直ぐに立ち上がり、されに攻撃に。 素晴らしい。

 ジョセフ監督の言葉。

 誰もが日本の勝利を信じないであろう。

 しかし、我々は、当然に勝利したのだ。

 我々は、世界で一番練習量が多いから、選手の誰もが、勝利を当然と思っている。

 何もかも、犠牲にしてこの4年間このラグビー大会に臨んだ、選手たち。

 日本魂、ここにあり。

 日本頑張れ、見事な試合ありがとう。