朝起きて庭に出た。
じっと俺を見ている動物がいる。
狸か。
2-3年前には、我が家の庭によく狸が現れた。
かわいい顔をして俺を見ていたが、狸のウンコは臭い。
それもいつも同じ場所にウンコをする。
靴で踏んでしまうと、サー大変。
臭いの臭いの、飛んでいけ。
そのウンコの処理を毎朝行った事がある。
そういえば、ここ最近は、狸は我が家に現れなくなった。
狸のウンコの周りに家内がコーヒー、かすを撒いたのが、効果があったのか。
でも、今朝の俺をじっと見ていた動物は狸でない。
狸より顔が小さく額に白い線が入っている。
しっぽも狸より長い。地面にしっぽを引きずっている。
ハクビシンだ。
ハクビシンは我が家の狸をやっつけてしまったのか。
ハクビシンは、木登りが旨く、果物を好んで食べる。
我が家の周りには、お隣の夏ミカンや、ゆず、レモンなどの木に、誰も取らないので、沢山熟れて、たれ下がっている。
それをハクビシンは食べに来たのか。
友人が我が家に遊びに来てハクビシンの話をしてくれた。
友人の家の天井にハクビシンが住み着き、夜な夜な天井を這うのでうるさい。
家族から文句が出て、天井裏からハクビシンを追い払うためには、どうするか。
調べたところ、オオカミのおしっこを、撒くとハクビシンはいなくなるという。
インターネットで調べると、小さい小瓶に入ったオオカミのおしっこは7千円もする。
高いな、高くてもしようがないと思い購入して撒いたところハクビシンはいなくなったという。
なぜオオカミのおしっこなのか。
家に住みついた、ハクビシンはそもそもオオカミを知っているのか。
家の周りにはオオカミはいない。
オオカミのおしっこが高価なので、同じオオカミ科の我が家の犬ポチのおしっこはどうか。
しかし、どうしてポチのオシッコを採集するか。
ポチが電信柱に足を挙げておしっこをする時に、バケツでとるか。
ポチのおしっこの採集は難しくてやめたそうだ。
狸がいなくなったら、ハクビシンが現れた。
我が家に悪さをしなければ、歓迎したいが、家内がぎゃーぎゃー騒ぐので、歓迎はしない。
寒い中、元気で暮らせ、ハクビシン。