カモメは、なぜ飛ぶのでしょう。
飛びたいから飛んでいます。
腹がすいたので餌を求めるため飛んでいます、
陸は暑いから海の上を飛んでいます。
馬鹿なことを言っているなと、カモメのジョナサンの声がしました、
アメリカのパイロットの小説家、リチャードバークの小説の鴨のジョナサンです。
レストランの名前ではありません、
朝、早くから群れをなして、えさを求め、毎日毎日、同じような飛行法で飛び続けているカモメの群れ。
餌を求め、えさを巣に運ぶ、単調な生活のカモメ、
これでは、俺の生活は単調な一生になる。
ジョナサンは群れのカモメを離れて、飛ぶことの本当の意味を求めて、旅に出ます。
学ぶこと、発見すること、自由を感じる事。
群れのカモメが出来ない飛行術を求めて。
高い所から水面めがけて、まっさかさま。
水面ぎりぎりで回復する。
スローフライト、宙返り、横転飛行。
群れのカモメが出来ない、ことを自分の力で、成し遂げようとする、若いカモメ、
やがて自己の限界に、挑み、様々な困難を乗り越え、自分流の飛行術を身に付けて、大空に飛び出していく、若いカモメ。
東京オリンピックで金メダルを獲得した、若いカモメ。
ジョナサンはつぶやく。
俺は群れのカモメとは異なる、
俺は自由だ。
群れのカモメは、そんなジョナサンを、いさめます。
ジョナサンを作りだしたのは、平凡な生活を送っている、群れのカモメです。
平凡に単調に毎日元気に生活することも、若いジョナサンが思うほど簡単では、ありません、
ジョナサンよ、いつでも気が向いたら、群れのカモメに帰って来いよ。
君の好きなカレーライスを作って待っているよ。
東京オリンピックの金メダルジョナサンは、全員群れのカモメにお礼を言って、いました。
私を支えてくれた、沢山の皆さんのお陰です、ありがとうございましたと。
窓の外ではセミが鳴いています。
うるさいほど元気に鳴いています。
セミはなぜ鳴くのでしょうか。
土の中に6年間も生活していました、
地上に出ると、連日30度以上の気温です、
暑い暑い、
この暑さ何とかしてくれと、鳴いているのです。