眼の運動
剣道の子供たちに、質問した。
昼間に空に輝く星が見える人。
いない。
俺の若い時には、昼でも星が見えたぞ。
本当に、
訓練すれば、昼でも星が見えるようになるのだ。
これは、戦時中のゼロ戦乗りで、追撃王、坂井三郎先輩から、教わったものだ。
昭和30年代の飛行機や船舶では、海の上を航行して、自分の位置を出すのは、太陽や月、星の方位を測定して航行する、天測航法で自分の位置を出していた。
俺たち飛行機乗りも、洋上では、星を測定する天測方法をやっていた、
適当に、星を測定すると、飛行機の位置が分からなくなる。
それよりも、戦時中の航空士(ナビゲター)の偉い教官が、学生である俺の頭をゴチンと
やられるのが怖かったし痛かった。
INS,GPS,などがある、現在は、天測航法は必要ない。
天測は太陽からの、自幾の方位が分かるが。方位のどこかは分からない。
月が昼に出ていれば、月の方位を測定して。太陽の方位と月の方位の交点が自機の位置になる。
もし、これに、星の方位線があれば、自分の位置はさらに精度が上がる。
従って昼に星が見えれば、安全に洋上を飛行できる。
坂井三郎氏の話を聞いて、俺たちは必死に昼に星を探したが、あまりはっきりとは、昼の星を確認出来なかったのが本音だ。
また、坂井氏からは、いつも目玉を鍛えておけと、教わった。
顔を洗うときは、目玉も洗え、洗面器の中の水で目玉を動かす。
目玉を大きく動かす、運動を毎日やれ。
そのためか、俺の目玉は老齢でも新聞が眼鏡なしで今でも見ることが出来る。
目玉の運動のたまものである。
剣道も目の動きで勝負は決するのだ。
眼鏡をかけての剣道は難しいぞ。
等と、偉そうなことを、話した。
インターネットで目の鍛え方を調べたら以下のとうりとなる、
- 目に力を入れて,閉じ、5秒キープして、開く
- 目を開いた状態で目線を右回り、左回りを各5回行う
- より目を5秒行う
- 出来る限り右に視線を向け、5秒キープ、左側にも5秒キープする
とにもかくにも、自分の体の部品を動かし、整備しろということか。
さび付いた俺の、脳みそはもうだめだ。