万葉のお湯
寒い日が続く。
久しぶりに温泉に行きたくなった。
伊豆にしようか、熱海にしようか。
家内の都合を聞く。
温泉、何言っているのよ。
この年末に、忙しいのよ、貴方、窓の掃除でもして頂戴。
それもそうだな、コロナもまた流行しだしたしな。
それでは、昼から、近くにある温泉に行こうか。
今日の新聞のチラシに、みなとみらいにある、万葉の湯温泉の宣伝があった。
コロナのため、お客様が少ないらしい。
いつもよりの、割引料金だ。
おーーこれだ、
神奈川県がコロナ対策で補助金を出すのか。
一人1500円も。
いいな、夕食が無料になるではないか。
行こう,行こう。
家内を説き伏せて、掃除完了後いざ、万葉の湯へ。
みなとみらいにある万葉の湯までは、我が家から20分もかからない。
すぐに、温泉に入る。
宣伝をしたいたわりに、お客様は少ない。
大きなお風呂に、ゆっくりと手足を伸ばして、リラックス、リラックス。
この温泉は湯河原から、毎日:運んで来るお湯も混ぜているという。
湯河原の温泉に入っているのだ。
いい気分になる。
体を洗って露天風呂に行く。
露天風呂には、寝ながら入れる寝湯があった。
外の景色は、横浜湾の海、
大きな船、小さな船が航行していた。
大桟橋の先は太平洋だ。カモメも飛んでいる。
いい景色だな。
横浜ベイブリッチが見え、車も走っている。
寝湯から空を見ると、雲が流れている。
雲さん、こんにちわ。
じっと雲を見ていると、雲の動きは早い。
1分間も同じ顔ではない。
すぐに変化する。
怒っている雲の顔、やさしい雲の顔、笑っている雲の顔。
人間の顔から、動物の顔へと変化する。
羊さん、ぞうさん、クジラさんの顔。
魚さんもいる
ぶり、イワシ、サバ、サユリ、サンマ
雲の顔は良く変化するな。
湯舟に浸りながら、ぼんやりと雲を眺めるのは、久しぶりだ。
あの雲さんと仲良く仕事をした、現役時代の事を思い出す。
牛の角の様に、とがった雲、幽霊の頭についている三角雲に近づくと飛行機は揺れたな。
そういえば乳房雲もあったな。
若い女性の元気のよい乳房雲に近づくと、飛行機は木の葉のように、揺れた。
近づくな、触っちゃだめよ。
そんな雲に関する思い出にしたった。
夕方、もう一度入浴。
帰る前にも再度入浴。
3度も入浴できた、夜のみなとみらいの、ネオンも美しかった、 満足な1日だった。