80歳の壁

                                     ビワ

80歳の壁

 80歳を過ぎると、なんとなく世の中の仕組みが見えてくる。

 新聞の記事も大きな、見出しだけで内容が推測できる。

 推測できても、自分なりの行動は出来ない。

 もうそんなものなのか。

 体力的には、急に衰えを感じるようになった。

 きつい運動をすると、2日後に疲れがどっと出てくるのだ、翌日ではない。

 若い時には、疲れたら翌日ゆっくり休むと回復したのに。

 これも月日の流れか。

新聞を見ていたら、広告の欄に和田秀樹先生の本の紹介が載っていた。

 80歳の壁を越えたら、人生で一番幸せな20年が待っています。

 先生は、人生100年まで人間は生きることを想定している。

 体力も気力も80歳からは、70代と全然違う。

 全く、そのとうり。

 若者と同じ行動をすると、疲れる。回復力は、衰える。

 気力もあまり湧かない、なぜなら、俺の気力で行った結果が、読めるようになったからだ。

 健康寿命の平均は男性72歳、女性75歳か。

 80歳を前に、寝たきりや、要介護になる人は、多い。 ボケる、人もいる。

 それよりも、俺と同じ時代に生きた友人が次々と天国に旅立つのが、悲しい。

 俺ももう少しの人生か。悟りが出る。

 しかし、80歳の壁を乗り越えると、人生で一番幸せな20年が待っているのだ。

 その壁を超えるには、どうするか。

 まずは、嫌なことは、我慢せず好きなことだけをすることらしい。

 でも、俺には、嫌なことも、好きなことも、自分の行動として、今の体力、気力で頑張る意思が無くなって来ている。

 これではだめだ。

 務めて好きなことを、見つけて行動に移すようにしよう。

 まずは、好きなお酒でも飲むことにするか、

 先生は、食べたい物を食べてよいという。

 お酒も飲んでも良い、と書かれていた。

 80歳以前には、健康維持が目的で、食べたいものも、健康に悪いものは食べないようにしていた。

 飲みたいお酒も、ぐっとこらえて、飲まずに、頑張ったが、もういいか。

 80歳の壁だ、ものな。

 血圧、血糖値、コレステロール値は下げなくても、良いか。 現役時代には、この数値を気にして、いろいろ制限したものだ、

 楽しく、元気に、毎日を生き抜こう。

 相撲の関取が、1日、一番頑張りますと良く言って、負けているが、80歳を過ぎた人生も、1日一番、精一杯生き延びる、自分なりに出来る努力だけは、致しましょう。

 サテサテ 

今日の日課の散歩に出かけよう。