石原慎太郎氏

                              イチョウの木

石原慎太郎

 石原慎太郎氏がお亡くなりになった。

 我が家の本棚には、彼の本が多数並んでいる。

 弟の石原裕次郎氏のことを書いた、弟、田中角栄氏のことを書いた、天才。

 老いてこそ人生の本などだ、

 老いてこそ人生は、3度ほど読んで、俺の老後の生き方の参考にしている。

 そんな本を懐かしく眺めていたら、太陽の季節の本まである。

 懐かしいな。

 太陽の季節の本が発売され時は、俺の青春時代だ。

 若い時のことを思い出す。

 確か何で、障子の紙を突き破ったとかいう表現もあったかな。

 彼は勃起した陰茎を外から障子に突きたてた、障子は乾いた音を立て破れ、それを見た英子は読んでいた、本を力一杯、障子にぶっけたのだ。本は見事、的に当たって畳に落ちた。 (太陽の季節石原慎太郎新潮文庫

 男の元気にみなぎる、本だよな。

 そんな、俺に人生に影響のあった、石原慎太郎氏。

 ご冥福をお祈りいたします。

 そして、お亡くなりになった後で出版された、本、私という男の生涯、幻冬舎を購入して、読んだ。

 自分と妻の死後の出版のために書かれた自伝。

 ヨットと、政治と、女。

 まさしく日本の男性として生きた石原氏の人生。

 読めば読むほどうらやましい、石原人生。

 人生は、出会いがすべてという。

 学生時代に書いた、太陽の季節芥川賞となり、時の人になる。

 やはり、有名にならなければ、良き人生の出会いはないのかな。

 そうではない。

 やる気と、勇気と度胸が必用だ。

 政治家になっても、慎太郎氏は、ヨット等による、冒険を続ける。

 机の上では、良きアイデアの発想は、ないのだ。

 政治家としても、決断と度胸と出会いの人物の力を借りて、大きな実績を残している。

 現在の政治家の中には、慎太郎氏のような、元気な人物がいないのは、悲しい。

 奥さんは、大学生時代のアルバイト家庭教師の時代に出会った、娘さん。

 よくある話だ、

 その他、多数の有能な女性との出会い。

 本の中では、楽しそうに語っている。

 英雄色を好むか、

 うらやましい、人生。

 俺も、慎太郎氏の足元にも及ばないが、同じ時代に楽しく生きてきた。

 湘南の海、ヨット、きれいな女性、夜空、

 海の青さ、海の怖さ。

 弟、石原裕次郎氏。

 たった一度の体験として迎える自分の死なるものを,目を凝らして見つめて、天国に行った、慎太郎氏。さらば。