40数年ぶりのスキー

 40数年ぶりの スキー その1

 剣道の子供たちと毎年、1回は、剣道以外の行事として遠足を行っている。

 今年は、スキーが遠足だ。

 俺は、40年ほど前にスキーに行ったきり、雪山には行っていない。

 40年ほど前、俺は、30年代か。

 若くて、元気が溢れ、頑固で、怖いもの知らずの、父親だった、

 スキーの技術もないのに、幼い息子2人を連れて、何回かスキーに行った。

 当時は、スキーのレンタル制度が、スキー場には、なかったので、子供2人、俺、家内のスキーウエアをそろえ、4組のスキーを用意して、行ったものだ。

 俺のスキーは友人からもらった、お古。

 長くて、重くて、滑らないスキー。

 あちこちのスキー場に、車で行ったが、特に白馬八方スキー場の思い出は強烈だ。

 八方の山頂まで、ゴンドラで幼い子供2人を連れて、下まで滑ろうと思った、

 山頂について、下を見ると、急勾配でびっくり、又、雪の塊のこぶだらけだ。

 これは、俺のスキー技量では、下まで行くのは無理だ。

 小学生の長男を見ると、足が震えていた。

 幼稚園の2男は恐れることがなく、下まで行こうという。

 ダメだ、帰る。

 スキー―を外して、帰りのゴンドラに乗った。 下に降りるゴンドラに乗るお客は我々3人だけ。 誰もいない。

 怖かったなーー

 そんな思い出があるので、40年スキーをやってなくても、出来るだろう。

 せっかく、買ったスキー用具も、子供が大きく成り、俺も仕事で単身赴任になったので。全部処分して我が家にはない。

 家内用のスキーが物置にあるのが、最近分かった。

 何でも捨てられない、奥様の習性だろう。

 そんな、経験があるので、今回のスキーは、高齢になっても、大丈夫だろう。

 そう思って、参加した。

 車で行くのかと思ったが幹事の先生が、すべて手際よく、手配をしてくれた。

 場所は、八千穂高原スキー場。

 東京から長野方面に行く、あさま新幹線、

 9時に東京駅発。

 横浜を7時過ぎに出ても十分時間がある。

 乗り換えて、佐久平駅までそこから、タクシでスキー場到着だ。

 便利になったものだ。

 すべて幹事の先生の計画どうりに、スキー教室は、進むことが出来た。

 天気は晴れ、風もない絶好のスキー日和。

 さー スキーを40年ぶりに楽しみましょう。

 午前11時過ぎには、輝くスキー所の景色に出会うことが出来た。

 ところが、ここからが大変だった。

 次回に続く