テルテル坊主は男か女か

テルテル坊主は男か女か

 うっとうしい梅雨の季節になって来た。

 子供のころは、雨が降ろうが、晴ようがどちらでも、毎日楽しく遊んだものだ。

 それでも雨が降ると外での遊びが出来ないので、腫れの方が楽しい遊びが出来る。

 夕暮れに友達と別れる時には、掃いている下駄を片方放り投げて、明日天気にナーレとお祈りする。

 放り投げた下駄が表になると晴れ、裏になると雨。

 俺の少年時代は、全員子供は下駄をはいていた。

 現在では、下駄をはいた子供を見たことはない。

 時代は進化したのか。

 テレビやスマホのない時代なので、子供は暗くなるまで、真っ黒になって、遊んだものだ、現在子供が夕方道路で遊んでいる風景はない。

 小学校の遠足や運動会などは、その前日はいつもワクワクした気持ちで 明日天気にナーレと祈る子供心。

 そして、新聞紙や雑紙でテルテル坊主を作り晴れるようお願いした。

 現在はテッシュペーパ、ゴムバンドで簡単に作れるが、当時はテッシュペーパ―は、なかった。

 そのテルテル坊主はてっきり男の子と思っていたら、中国の伝説では女の子だという。

 雨が降り続いて、みんな困っているときに天より声がする。その美しい女の子を天に差し出す出すと、晴れるという。

 その女の子は犠牲となって天に行くと、すぐに、箒で雲を履いたように晴天になる。

 人々は女の子が好きだった切紙に,ちなんで紙でテルテル坊主を家の庭先に下げたという、テルテル坊主は、女性なのだ。

 作詞 中山晋平、作詞 浅原鑑村

 テルテル坊主テル坊主明日天気にしておくれ、いつかの夢の空のように晴れたら金の鈴あげよう。

 3番もあったが、残酷な表現だとして、作曲者が勝手に歌わないようにしたという。

 テルテル坊主テル坊主明日天気にしておくれ、それでも曇って泣いたなら、そなたの首をちょん切るぞ。。

 4番はテルテル坊主テル坊主あした天気にしておくれ、もしも曇って泣いたなら空を眺めてみんなで泣こう。

 長野県の池田町にテルテル坊主館があるらしい。

 テル坊主にお願いして晴れたら、お酒を飲まして、川に流すのが礼儀らしい。

 俺の現在は、晴れても雨でもワクワクすることは、なくなったなーーー

 雨になると、水虫が痒いので、やはり晴れの方がいいか。