おしゃべり機長。
2020年5月22日、パキスタン、カラチのジンナー国際空港でパキスタン国際航空のA320が滑走路の4KM手前の住宅街に墜落した。
乗客97人、住宅地の少女1人の98名が犠牲になった。
この事故の概要を知って、さすがの俺も驚いた。
今どき、このような外国のパイロットや会社があること自体に対する驚きである。
事故の概要は機長の自信過剰、おしゃべりによるものだ。
ジンナー空港には、機長の手動操縦で進入する。
進入に対しては、あちこちにチェックポイントがありその地点での高さが定まっている。
安全に着陸するためだ。
ところがこの機長、最終進入のチェックポイントでは2倍の高さだった。
管制官が、気が付き、機長にゆっくり旋回して、高度を降ろした方が良いですよ、とアドバイスした。
自信過剰の機長はこのアドバイスを無視する。
しかし降ろしていた車輪は上げた、らしい。
きっと急激に降下して、速度が車輪を降ろしてもよい速度よりも、早くなったのであろう。
そのまま、進入、脚はあげたまま。
早い速度で、脚がないまま、滑走路へと、着陸する。
飛行機は3度、滑走路に接触する。
機体と、左右のエンジンが地面に接触した。
機長への報告もなし。
そのまま、着陸をやり直すため、エンジンのパワーを上げて、旋回して、2度目、の着陸を試みる。
2度目の進入で滑走路の手前で、先ほど滑走路に接触した2個のエンジンが停止する。
住宅街に墜落.炎上。
その後の調査でボイスレコーダーには、驚くべき事実が残されていた。
機長と副操縦士は終始新型コロナの話をしている。
決められた仕事をしていない。
家族のコロナの話で夢中になり、二人で話し合っている。
進入の高度が高くなるはずだ。
A320は最新式の航空機なので自動進入や自動着陸は可能な飛行機なのに、機長の自信過剰な手動による操作をしている。
会社ではどんなパイロット訓練をしているのであろうか。
日本のような厳しい訓練は、実施していないであろう。
驚くことに事故により会社を捜査したところ会社の40%のパイロットが不正に免許を取得していたことが分かった。
つまり、無免許のパイロットもいたということになる。
恐ろしい航空会社が世界にはあるものだ。
日本では絶対に起こることのない、パキスタンの事故。
外国の航空会社には、今どき、こんな会社があることを知り、さすがの俺もびっくり仰天した。