車の運転 クラクション
毎朝、新聞を食事の後でコーヒーを飲みながら読むのが俺の習慣だ。
至福の時間。
新聞は1面から読むが、大きな字の表題だけを読む、細部は読んでもつまらない。
意外とよく読んでいるのが読者の声の欄。
そして、いつも必ず読むのが人生相談の欄だ。
よくも、こんなつまらないことを悩んでいるのかと、思うものもあるし、俺と同じような悩みを持つ人もいて、それなりに、楽しい。
今日の人生相談は車のクラクションにどなる女性。
駐車場で車の中に待っていると、隣に止めるため、バックで車が入ってきた。
危なく自分の車にぶつかりそうになる。
思わず、クラクションを鳴らして、相手に注意した。
自分の車の横に駐車した車から出てきた女性が窓を開けろという。
窓を開けるとクラクションを鳴らさなくてもモニターがあるから分かっていると、怒鳴る。
危ないと思ってクラクションを鳴らした私が悪いのですか。
人生案内の答えは、どちらが悪いという問題ではありません。
お互いの気持のすれ違いです。
世の中にはいろいろな人がいて、いろんな考え方がある・。
親切にしたことが必ずしも良い結果になるとは限らない。
若い人が高齢な男性に席を譲ろうとしたら、高齢の男性は、譲ってもらういわれはないと大声で言い返して、若者はバツが悪そうに座り直した。
こんなことは世の中に沢山あります。
また車に乗ると人間はイライラしがちになり、焦りやすい癖がある。
車に乗っているときにクラクションを鳴らされると、異常な反応を示す人も一定数いるようです。
車に乗ったら、人の性格はちょっと変わるかもしれないということを頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません、という解答であった。
確かにその、とうりだと思う。
俺も車を運転中、後ろの車が、クラクションを鳴らしながら、俺の車を追い越して行くときには、頭にくる。
俺の車の前に別の車がいるではないか、法定速度を10Kもオーバーして、走行しているではないか。
クラクションを鳴らして追い越すお前は、速度違反だぞ、 と叫びたくなる。
俺を老人とみて馬鹿にするのか。
馬鹿野郎。
早く覆面パトカーに速度違反で捕まって罰金でも払え。
腹が立つ奴だ、クソ野郎。
と怒鳴りたくなる。
だから俺の車には、老人マークは付けないのだ。