バーコード

                                  羽田空港

 バーコード

 久しく飛行機による旅行は、していない。

 9月の連休に、家内が九州に遊びに行きたいと言い出した。

 九州の会社に勤務している息子に、連絡すると、一緒に、車で旅行してくれるという。

 どこかの車のコマーシャルで、俺が運転するから、一緒に行こうよ、と父母を旅行に誘うのがあったが、その場面だ。

 孝行息子を持って、俺たち夫婦も幸せだ。

 さて飛行機の切符の手配はどうか。

 PCやスマホで予約する手順であるが、俺は、慣れていない。

 息子に切符の手配を依頼する。

 すると、俺の携帯電話に、航空会社から、バーコードが送られてきた。

 バーコードか。

 こんなもので、飛行機に乗れるのか。

 息子は、連休中で予約を取るのが大変だったらしい。

 東京から福岡便は、朝一番の飛行機しか

、予約が取れなかった。

 朝3時30分に起床して、予約していた、タクシーで、バス乗り場Yキャットに行く。

 羽田行きの初便のバスは、は5時10分なのに、すでに行列が出来ていた。

 すごい人だな。コロナの影響から脱出出来たな。

 空港について、チャックインしなければ。

 チェックイン手続き必要なし。

 スマホのバーコードで、オーケー。

 すごいな。

 荷物を送る時も、自分のスマホのバーコードを機械に示し、荷物タグを、自分でつけて、機械に入れる。

 便利になったな、空港職員の削減か、

 保安検査でもスマホのバーコードを機械に示すと、座席番号まで出てくる。

 バーコード様、様だ。

 さらに、飛行機の搭乗入り口でもバーコードをピカリでオーケー。

 バーコードなしには、飛行機に乗れないのだ。

 昭和40年代までには、飛行機搭乗口には、もぎり嬢がいた。

 お客様一人一人に挨拶して、搭乗券を手で受け取り、半分にちぎる。

 10枚ずづ、輪ゴムで閉じて、保管する。

 搭乗するお客さんの数と、もぎった搭乗券の数が会わないと、飛行機は、出発出来ない。

 お客様の中には、目的地と違う、搭乗口から、乗られる人もいた。

 もぎり嬢がよく、搭乗券を確認しなかったためだ。

 北海道の旭川に行くお客様が、九州の大分に行ったり、熊本に行ったりしたこともあったなーーー

 しかし、もぎり嬢の、にっこり挨拶は、素晴らしかったなーー

 ピカリ、バーコードか。時代は変わった。