こんにちわ母さん

                             宮崎生駒高原

 こんにちは母さん

 久し振りに映画が見たくなった

 新聞の映画紹介に吉永小百合主演の映画の宣伝があった。

 吉永小百合さんは、俺の青春時代のあこがれの女優さんだ。

 吉永さんが高校生時代の映画の主演をしたころは、良く映画館に俺は見るために通った。

 それが、なんだか分からないが、吉永さんは監督であった、20歳以上、上の、現在の旦那さんである映画監督と結婚したのには、驚いた。

 監督が若い女優さんと結婚。

 うらやましい気持ちと、若い俺の、かなわない嫉妬心が燃えたものだ。

 まあ、いいか。

 今でも吉永さんの旦那さんは、彼女のために、食事の用意まで、してくれるそうだ。

 今回の母さんの映画は、男はつらいよ、シリーズの山田洋次監督で現代の下町で、珍しく足にはく、足袋を売っている、お店の、お母さん役の吉永小百合さん。

 年齢を重ねても美しいな。

 美貌は衰えないのであろうか。

 長く家には、帰り見なかった,ひとり息子が、帰って来る。

 息子は、一流企業の、人事部長の役。

 大きな会社では、部長になるのには、大変な努力が必用だ。」

 しかし、部長配置では、それなりの、悩みがある。

 特に人事の部長は大変だ。

 どんな会社でも、景気によって、浮き沈みがある。

 景気の良い時は、人事部長は、ラクチンな仕事であるが、景気が悪くなり、組織が動くときは、沢山の人間を首にしたり、他の職場や他の会社に、移動させなければ、ならない、

 映画では、人事部長の、小さい時からの友人で、同期の仲間を。左遷しなければいけない場面が出る。

 会社の人間の扱いには、厳しいものがある。

 上層部からの方針で、決まったことを、本人に、伝える役の人事部長。

 俺も現役時代に、ちょっとだけ、この場面の担当者になり。 胃潰瘍になった時もあるので、良くわかる。

 そんなこんなの映画の内容であるが、吉永さんのお母さんは、天真爛漫、楽しく人生を楽しんでいる。

 老いらくの恋心も、素晴らしい。

 また監督は下町の風景を描くのが、うまい。

 蚊取り線香を大写しに出したり、屋形船の中の宴会風景を出したりして。下町の風情を出していた。

 俺の青春時代の、あこがれの女優、吉永小百合さんの映画を見て、俺の青春の血が動き出した。 

 まだまだ終活には、早いか。

 楽しい映画鑑賞でした。