バナナ
最近 毎日バナナを食べている。
昼飯の後で1本食べるのを習慣にしている。
バナナを食べると、翌朝の便通が楽だからだ。
家内のお供で、買い物に行くが、いつもバナナの値段が気になる。
今日は133円か、昨日は98円だったのに。
家内はいつも値段が最低88円の時に、バナナ1房を買い物かごに入れる。
それも1房に4本ついている房を。
何で コッチ、 大きい方を だめお父さんの4日分。
時には、エクアドル産の350円のバナナを食べたいな、 ダメ、年金生活なの。
あ、そう、などと言いながらバナナ売り場を通り過ぎる。
安い時に買うので保存が大変だ。
バナナをつるしておくと長持ちすると聞いたので、俺の食卓の脇には、いつも88円4本のバナナがぶら下がっている。
昨日スーパーに行くと、時間サービスでバナナを売っていた。
家内は素早く行列に並ぶ。
見事、特売バナナ ゲット。
何と100円で1房3本のバナナ、6房。
なんでこんなに安いの。
いいの、お店屋さんが考える事。
あんたが心配することじゃないの。
それにしても気になる。こんなに安く売っては、バナナがかわいそうだ。
思えば昭和20年代、俺が少年時代にはバナナは食べたことがなかった。
昭和30年代、店頭にバナナはあったが高価で庶民は食べられなかった。
昭和40年代、ようやく庶民が食べれる値段になる。
病気見舞いにバナナを持って行くと、喜ばれた。
お祭りには、露天商がバナナのたたき売りをして売っていた、
買っておくれよ、お客さん。このバナナ。
生まれはタイワン台北でボート色気が差すころに、国定忠治じゃないけれど、1房、2房もぎ取られ、籠に詰められ、汽車に乗る。お舟に乗せられ、金波、銀波の波を超え、海原遠き船の旅、やって来ました門司港へ。
船底蒸室気温が高い、
やっと黄色に色づいて、恋でもしようと思う頃、バナナ市場に持ち出され。
サーさ,買ったカッター
高いか、高くていいのは、人の鼻、低くていいのは、人の腰
渥美清さんの寅さんを思い出す。
調べて見ると、明治時代から台湾からのバナナが九州の門司港に荷揚げされ、門司港でバナナのたたき売りが行われていたという。
いずれにしても、安いバナナが毎日食べられことは、いいことだ。
そういえば家内は。10年前には、バナナダイエットが流行して、朝飯はバナナ1本食べていたな。
全然効果がないのに。
お店にバナナを買いに行くと1週間は入荷しません。 そんな時もあった。
100円で6房のバナナ、
どうしよう、車に燃料を入れてくれた、ガソリンスタンドのお兄さんへ腹がすいたら食べなと1房あげると、大変喜ばれた。
車のガラスはいつもよりもピーカピカ。
バナナを貰って喜んでいるアルバイトのお兄さんに、それ、1房20円だよと、言おうと思ったがやめた。