明月院

明月院

 明月院

 友人がアジサイツアーを計画してくれた。

 今更この年で、アジサイ観賞か。

 我が家の庭先にも、沢山のアジサイが咲いている。

 酸性の土壌では、青の藍色、アルカリ性の土壌では赤色の藍色に咲くらしい。

 我が家のアジサイは全部青なので酸性土壌なのだ。

 あまりアジサイツアーには、乗り気でなかったが、家に閉じこもっているよりも、外出する方が、健康のために良いか。

 我が家から、明月院のある、北鎌倉駅までは、意外に短時間で行ける、

 横浜から21分で北鎌倉、我が家から駅までは、30分。 早い、

 北鎌倉、10時30分集合。

 駅に着くと、すでに友人は待っていた。

 それにしても、観光客が多いな。

 すごい人だ。

 明月院に行くと、交通整理のおじさんが、誘導する。

 入り口は左側、帰りは右側。

 人が多く、行列になっている。

 入場料金500円。 老人割引きないの、

 ありません。

 入るための行列は,なかなか前に進みません。 アジサイどころではないな。

 あちこちに咲いてるアジサイは、過去に来た時に比べて、小さく感じる。

 この人の列だ、ものな。

 押すな押すなの行列で、アジサイの花を観賞した。

 あれーー過去に観た赤いアジサイの花はどこに行った。

 俺の見た範囲ではアジサイの赤の花はなかった。

 まあいいか。白いアジサイもあるしな。

 観光客は外人さんも多い。

 日本人は、ほとんど女性。

 アジサイより美人の若い女性を眺める方が、俺の性格に合っているな。

 行列の俺の前の、若い女性の肌は、キラキラと輝いている。

 アジサイより美しい。

 明月院は、確か女性の駆け込み寺としても有名な所だ。

 寺の中には、女性のための隠れ部屋があるのだが。

 この多くの観光客では、その隠れ部屋は、ないな。

 アジサイは雨に打たれて、楚々と咲く可憐な花、けなげな愛らしい花。

 反面、子孫繁栄のためか、どん欲に他の食物をかき分けて、太陽の光を求めて勢力を増していく。

 花言葉は威張りや、移り気か。

 アジサイの花よりも、観光客の女性の多かった、明月院でした。

 それにしても、すごい人出だ。