剣道7段受験

                          受験者

剣道昇段審査

 趣味で剣道を行っている。

 俺の子供が小学生のころ、剣道をやっていた。

 子供の剣道の稽古を見学に行ったら、我が息子たちは、まったくやる気が見えない。

 家に帰り息子たちに、説教をしたところ、それならオヤジ見本を見せてくれという。

 分かった、見ておけよ、そんな動機で、40歳近くで剣道を始めた。

 固くなった体は、剣道の先生の教え、どうりには、ならない。

 それでも息子の手前、弱音を吐くことは出来ない。

 俺なりに、なんとか、剣道の稽古を続けた、

 運動は、なんでもそうだが、やれば体が楽しくなる。

 ヘタクソなりに、頑張れば、昇段も出来た。

 それに、高齢になっても、若者と勝負が出来る、

すっかり剣道の虜になってしまった、

 段々と、剣道の段位も獲得できた。

 しかし、上級者の段になると、40歳から始めた、固い体では、剣道の教え、どうりには、動かない。

 剣道6段の昇段審査は、毎年3回ある。

 それを、20数回、受験してようやく合格できた。

 6段昇格から、5年過ぎると7段審査を受ける資格が出来る。

 ようやく、今年から7段審査の資格が出来たが、高齢になってしまった。

 肩が痛い、膝が痛い、頭はボケが入る。

 それでも、頑張るぞ。

 今年の5月に、名古屋まで出かけて、7段審査を受けたが、見事に不合格。

 今度も20数回受験しなければ、受からないのか、

 それとも、高齢に付き、受験するな、というのか。

 負けてたまるか、」

 そんなこんなで、今回の2回目の7段審査受験になる。

 受験場所は、新潟の上杉謙信武道館。

 謙信武道館は、新潟市内にあると思ったが、全然違う。

 北陸新新幹線で行く、上越妙高駅の近くだ。

 長野県に近いな。

 しょうがない、前泊して、受験することにした。

 謙信武道館に、行くまでに疲れてしまった。

 それでも、多数の受験者がいるものだ。

 このクソ暑い中での、剣道は大変だ。

 分厚い胴着に重い防具。面の防具を付けると、呼吸も苦しくなる。

 良くやるよ。家内が剣道バカという。

 審査を頑張ったが、またもや不合格。

 ダメだ、それにしても合格者が少ないな、

 名古屋受験の時は18%だったが、今回は何%かな。

 高齢者合格者の便号は、本当に少ない。

 高齢者は合格出来ないのか。

 もう7段挑戦は、やめるか、再度頑張るか。

 思案中だな。