行雲流水

                             イーチャン

 行雲流水

 今日は、横浜は雲一つない快晴である。

 これはこれで、うれしい

 寒い冬の気温の中で生活をしている、北国の人には、うらやましい天候だろう。

 横浜の気温は現在6度cだが、陽だまりの部屋に入ると、気温は20度C、エアコンはいらない。

 部屋から外を見ると青空が広がり、太陽がさんさんと輝いている。

 もうすぐ春ですねと言っているような青空。

 でもなにか、淋しい。

 いつもは、この空に白い雲が浮かんでいる。

 その雲の動きを見るのが好きだ。

 雲の形は、時間と共に変化する。

 そして、いろいろの顔に変化するからだ。

 怒っている顔、笑っている顔、まじめに勉強してる顔。困っている顔。うるさいなと言っている人の顔。

 その日の俺の気分によって変化する雲。

 ボケっと眺めていると、またたくまに、残された俺の命は過ぎ去っていく。

 でも飽きずに、雲を眺めるのが好きだ。

 また、雲の流れも気になる。

 この雲は、東に進んでいるのか、西に進んでいるのか。

 これから、天候は良くなるのか悪くなるのか、つい考えてしまう。

 現役時代の、習性がまだ残っているのか。

 また山に行って、小川に流れる、水を見るのも好きだが、都会の中では見ることは出来ない、

 田舎に帰って、山に登りたいと思うのは、この小川の流れの水を見たいからだろう。

 又、山中の小川を流れる水は、何とも言えない、音を出して流れている。

 川の流れ、水のしぶき、サラサラ流れる音。

 癒されるなーー 山に来てよかったなと思う、瞬間だ。

 それにしても俺は、最近山には、登っていないな。

 時間を作って、近くの大山にでも行こうかな。

 行雲流水

 空の雲や流水の様に物事に執着しないで、自然の成り行きに任せて、行動すること。

 一定の形を持たず、自然に変わっていく。

 この教えに、俺は、近くなったのか。

 自然体か、

 剣道にも通じるな。

 俺の剣道は、馬鹿力の剣道、もう少し力を抜いてと、先生からいつも注意される。

 雲の流れや、水の流れの様に剣道をやれば、もっと強く成れるのか。

 宮本武蔵か。

 俺には、まだまだ無理だな。

 でも雲を眺めるのは、好きだ。

 眺めるだけでなく、行動に移せと、神様は言っているのか。

 行雲流水の様に生きるために。

 それも人生、これも人生。俺の人生。