アリの爆弾3勇士
我が家の食卓のテーブルは、家を建て替える時の、担当設計士の自慢のテーブルである。
台所のカウンターと接続しており、50CM位、そのカウンターの下に、テーブルの表面が入る。
つまり、50CMの距離を集まる人数で、延ばしたり,縮めたり出来る。
最近はコロナの影響で孫たちが遊びに来ないので、縮めたままのテーブルである。
我が家を作り換える時には、この、日本でも有名な設計士さんには、大変お世話になった。これも剣道のつながりである。
息子さんが我が剣道クラブで、一緒に剣道の稽古をしていた。
その息子さんは、その後、有名な大学の教授になったらしい。
剣道の先生の俺には挨拶がない。
同然の事であるが、ともにお祝いをしたいのに。 最近ひがみが多くなった。
その設計士自慢の食卓で、我が奥様といつも食事をしている。
食事中に小さなアリが俺の腕の上を歩いて、チクリと刺した。
この野郎と思い,パチンと潰した。
眼鏡をかけて、テーブルの隅を見ると沢山のアリの行列だ。
アリは、食事のおかずにはならない。
何とかしろ。
家内にいったところ、家内は薬屋でアリジゴクを購入してきた。
アリガ好きな餌に入ると、そこから出れない、出ても運んだ餌はアリの巣の中で、アリを退治する薬だ。
アリジゴクの中を毎日チェックしていると、何匹か、入る。
俺の腕を刺さなければ、アリさんは平和の日が続いたのに。
何日か、チェックしていたが一向にアリの行列減らずに続く。
おかしい、よく卓上を調べたところ、アリ地獄の箱の奥に蜂蜜の瓶があった。
家内が蓋を良く締めていなかったので、瓶の中の蜂蜜は、アリさんの取り放題になっていた、 これだ、原因は。 ハチミツの瓶を取り除くと、ありの行列はなくなった。
アリジゴクの箱の中の死んだアリさんは、爆弾3勇士だったのだ。
戦中、戦後で俺の読んだ漫画の本は、のらくろという、漫画だ。
上海事変で、敵の陣地を突破するために、爆弾を抱えて、突撃した、見事敵陣地の門を爆破して、味方を引き入れ勝利した、爆弾3勇士。
アイ地獄の中のアリさんは、自分が犠牲になっても、みんなのアリさんに、おいしい蜂蜜をたべさせかったのだ。
爆弾3勇士のアリさん、ごめんな、