幸福度

                        我が家のゴーヤ

 幸福度

 年齢を重ねると、幸せを感じることが、少なくなった

 僕は、幸せだな―― 君と一緒なら。

 加山雄三さんの歌の文句だが。今や、僕はしんどいな、君と一緒なら になる時もある。

 新聞のコラムにアメリカの心理学者の研究では、1週間、毎日寝る前に、その日うまくいったことを、3つ、理由と共に、書き出すと、その後、半年間にわたって、幸福度が向上し、押うつ感が抑えられるという。

 又、他の人は、人生でうまく行ったことを思い浮かべるだけでも、ライフデザインの第一歩になるという。

 ライフデザインとは、経済的な計画に加え、家族や社会とのつながり、健康などを含めた生活設計になるという、

 人生を振り返ることは、今の自分にあるものを棚卸しすること、何が足りなかが明確になり、先行き考える、よすが、になるという。

 これを行うと、幸福度が高くなる。

 いつも幸せだなーーと感じて生活できる。

 俺も、実践してみるか。

 毎日寝る前に3個もその日うまく行ったことを思い出すのか。

 無理だな。

 1日、3個もうまく行くことは、まずないな。

 逆に、朝起きて、膝が痛い、剣道ではやられっぱなし、酒が旨くない。

 1日悪かったことは、すぐに思い出して、書けるのに。

 高齢になり、活動が狭くなり、家に、じっとしていては、いい事や、うまく行くこともなくなった。

 それでは、今までの、人生でうまく、行ったことを思い出すか。

 それなりに、結婚出来て、子供が3人も生まれた事が、一番の幸せだな。

 2番目は何か、

 定年まで、無事故で仕事が出来た事かな。

 途中、危ない事も沢山あった、

 定年後、数年たつのに、未だに、危なかったことを夢に見る。

 よくぞ、生き延びた。

 3番目は、何かな。

 年金生活でも、楽しく毎日、家内と喧嘩をしながら生活を続けて生きている事かな。

 朝、昼、晩、決まって腹がへって、健康なのも、幸せだと思う。

 何でもない、日常生活が出来る幸せ、

 あと何年出来るのか。

 幸福度などは、人それぞれにより、異なるのが、当たり前だと思う。

 僕は幸せだなーー

 僕は幸せだなーー

 僕は幸せだなーーー

 3回大きな声で発声すれば、俺は、幸せを感じる。

 家内は、馬鹿――と言っている。