港みらい
一点集中
ゴルフの朝1のシヨット程、緊張するものはない。
楽しみにしていたゴルフ、天候も快晴、風もない。
今日こそは、と意気込む。
さて、ドライバー(一番長いクラブ)を握り、今まで練習してきた成果を見せてやるぞ。
意気込んで打ったボールは、右にスライス。左にヒッカケ。
あーあー 今日もめちゃめちゃのスコーアーか。
がっくりした、経験は数知れない。
ゴルフの本やゴルフの旨い友人の助言は、ドライバーを止めて、短いクラブで打ちなさい、ドライバーを10CM短く握りなさいといつも言われる。
せっかく、楽しみにしていた今日のゴルフ。
気持ちよく打ってやると意気込み、いつも先輩の助言を無視して打つので、結果はいつも悪い。
俺の性格だ。
それでもなんとかしたいと、いつも思っている。
ゴルフレッスンのビデオを見ていたら、朝イチのショットは、右手を広げ、その真ん中を一点集中して見て、から、打てば、体の力が抜けて、見事なショットが打てるとコーチは説明していた。
本当かな。一点集中、今度試してみよう。
そういえば、剣道やその他の試合で、最初の試合の立ち上がりにおいて、試合に気持ちが、上がらない方法として、剣道場や体育館の一点を見て、集中すると。試合の立ち上がりには、力が抜けて、普段どうりの力を出すことが出来ると指導する先生のお話を思い出した。
一点集中か、なぜか疑問を感じる、
飛行機の操縦において、一番出来が悪いのは、一点集中の操縦だからだ。
俺が飛行機の操縦を習った時の昭和30年代は、飛行機の計器は全部アナログ。
現代の飛行機のようなコンピュウターによる集中計器はない。
操縦席の天井まで計器、操縦席の側面に計器、操縦かんにも、いろいろなスイッチがある。
それらを、まんべんなく、眼を動かして、常に見なければ、安全な飛行は出来なかった。
パイロット訓練生の時に教官から、トンボの目玉を見て来いと、叱られた。
トンボの目を観察するといつも目玉が動いていたな。
スキャンニングと言って、まんべんなく、左右、上下、その他の計器やスイッチが正常か、頭を動かして、チェックする、訓練を何千回も実施したこと思い出す。
飛行機の操縦では、一点集中は、パイロット不適となる。
そんな経験があるので、ゴルフコーチの一点集中のリラックス方法に疑問がある、
それでも騙されたと、思って一度、やってみるか。
へたゴルフの俺は、何をやっても、うまくいかないが。