港みらい
機内に煙
R5年7月1日、オリエンタルエアブリッチの福岡発宮崎行の飛行機が機内に煙が充満して宮崎空港に緊急着陸した。
着陸後滑走路に停止して、お客様を降ろし、消防車が出たが消化活動は行わず、病院に搬送した人はいなかった、
オリエンタルブリッリッチは昔の長崎航空で長崎を中心に離島や、福岡、鹿児島、宮崎などを飛行している会社だ、
機種はDH=8 懐かしい機種だ、
俺が天草エアーラインで飛行していた飛行機だ。
懐かしいな、
機内に煙が発生したのは、大体どこが悪かったか、想像がつく。
DH=8はカナダ製造の飛行機、
もう相当、古くなってきているので、機内で発生する、ほこりや、ごみが空調機に貯まって、そこに電流がショートしたのであろう。
良くあることだ。
俺がYS-11時代には、よく機内での煙発生や異臭がひどい飛行機が多かった。
それでも、ごまかしごまかし、運航をしていたな、
俺のYS-11副操縦士の時、東京から帯広行で仙台上空で、操縦席の中央にある送信機より、突然チョロチョロと、火が吹き出した時は・、びっくりしたな、
俺は、びっくりして、火、火と叫びながら、消火器、消火器と言って機長の命令なしに、ハーネスを外して、操縦席の後方にある、消火器を取り出す、行動をした、
慌てて、いた俺は早く取り出そうとして、消火器を力任せに引っ張ったり、押したりしても取れない、なぜなら消火器は移動をするのを防ぐため、予め下面をロックしてあるので、そのロックを外さない限り取れないのだ。
機長、消火器が取れません、
ゆっくり、下面のロックを外して下さい。
この言葉で焦っていた私の気持は落ちいた。
ロックを外し、消火器を作動しようと無線機を見ると、すでに燃え上がった火は、機長の素手の手のひらの、下にあった。
さらに消された火の上には、オシボリが置かれていた、煙とこげ臭い匂いが残って、いたが機長の冷静な態度に感心した、
慌てふためいた俺は、恥ずかしかった、
機長は緊急着理などはせず、2台ある無線機を、一個は管制官の通信用、もう1個は会社との通信用なので、火が出た無線機はオフにして、会社用の無線機1台で、何事もなかったように、飛行して、目的地、帯広迄、飛行した、
もちろん、新聞にこのことが、出ることもなかった、
火を握る機長、尊敬したな。
それにしても、焦った自分が今でも恥ずかしい、