ダイヤモンドダスト

                               足湯

ダイヤモンドダスト

 横浜も大寒です。 

 寒い日が、続きます。

 朝早く新聞を取ろうと思って、外に出ると寒い。

 息をハーと吐いたら白くなった。

 寒いと思った、子供時代は山形の田舎で育ったが、冬は、全員白い息を吐きながら、通学したものだ。

 子供達は、お互いに白く出る息を掛けながら遊んだ思い出もある。

 高校時代、好きな女の子の後ろから、白くなった、俺の息を振きかけて、もしかして、と、期待したが、駄目だつた。

 馬鹿な俺。

 寒い朝吐くと白くなる息を気霜という、

 呼気の水分が外気によって急に冷え霧に変化した状態を言う、

 気霜は私たちの一番身近な雲だと、気象エッセイストの倉嶋厚さんかいっていると新聞の、コラムに書いてあった。

 寒さのため、あちこちで、寒気による、交通渋滞や被害が発生している。

 雪による車の事故も多発している。

 日本中が寒波の中に入っているのだ。

 寒い寒いと、横浜の人は言うが、東北の人や北海道の人とは、まったく東京と違う寒さなのだ。

 気温がマイナス0度以下の寒さは、東京の気温とは、全然異なる。

 日本海地方、北海道の雪の現象は、関東南部に住んでいる人には、想像できない厳しさがある。

 関東南部の気象は,冬腫れ。

 日中は、太陽がさんさんと輝く。

 現役のころ、仕事で北海道の旭川や釧路には、良く行った。

 雪のため、着陸できずに、引き返えしたり、危なく、着陸後滑って滑走路からはみ出しそうになった、ことを思い出す。

 厳しい冬の北海道の気象であるが、時には真っ青な青空と輝く太陽が出る時もあった。

 早朝便で旭川に、この冬の中での、快晴な天候の時に、着陸して、飛行機の外に出ると。空中には、ダイヤモンドのような、ダストが

 見える時もあった。

 氷点下、10度C以下で早朝空気が澄み切っていて、太陽の光が過冷却状態の雲粒に当り、キラキラと輝く現象だ。

ダイヤモンドをちりばめたように見える。

  初めて見た時は俺の目は,白内障になったかなと思った、

 白内障は、黒いダイヤが舞うように見えるらしい。

 旭川の地元の、職員によると、車の排気ガスが、特に大きな、ダイヤモンドになり、空中を散歩するらしい。

 とっても、きれいだったな――

 旭川の俺の友達は元気かな、

 また北海道旅行がしたくなった。

 でも冬は寒いし、地面は滑るし、高齢者は転ぶ確率は高いな。

 転んだら、最後だな。